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第36回 労使セミナー

第36回 労使セミナー

 

日  時 : 2024119日(金)1500

場  所 : アートホテル日暮里ラングウッド 

 

 

 道建労協は、日頃より働きがいのある職場づくりと豊かな生活の実現を目指し、魅力ある道路建設産業を実現する為、関係団体・友好組織との交流を行い加盟単組の連携を強化し、労働条件・労働環境改善に取り組んでいます。その一環として、業界の課題について労働者側と経営者側が共に学ぶために労使セミナーを開催しております。

 

今回で36回目を迎えたセミナーでは、2024年問題を迎えるにあたり、より一層求められるマネジメント力やリーダーシップの一助となることを目的に、講師に齋藤正明氏をお迎えして

「日本一のマグロ船船長に学ぶ!マネジメントとリーダーシップの極意」と題し、

道建労協加盟単組や建設産労懇の役員の皆様、道建協総務委員会を中心とした各企業の総務・人事部門の皆様、日合協の皆様をお迎えし、セミナーを開催致しました。

 

 講師である齋藤氏は、大学卒業後、バイオ企業の研究職に就いていましたが、上司の思い付きにより、突然マグロ漁船に乗ることになりました。そして、齋藤氏が乗ったマグロ漁船は、9人の漁師たちが40日間も海上で過ごし、狭い船内で顔を合わせる日々を過ごすといった過酷で危険な労働環境でした。しかしながら、そのマグロ漁船は、業界でトップクラスの売り上げを誇り、船員同士のコミュニケーションは円滑で良好な関係が築かれており、船員が生き生きと楽しそうに働いていました。当時の齋藤氏はその状況が全く理解できなかったのですが、その後の分析により、マグロ船の船長は、「お互いを褒め合う」「一人ひとりの居場所がある」「幸せのハードルを下げる」ことを実践されていたことが判明しました。まさにこれこそが、齋藤氏がマグロ船の船長から学んだマネジメントとリーダーシップの極意であり、良好な人間関係を構築するための秘訣であったのです。船長の船員に対する仕事の褒め方や、船員の個に適した仕事を与えることで自己肯定感を高める手法、船員一人ひとりの居場所を作り、過度な孤独を避けることの重要性だと語られておりました。また、マグロ船での経験によって、幸せのハードルを下げてネガティブをポジティブに変換することなど、多くの教訓が得られたとのことでした。

  このセミナーはマグロ船を題材にしておりますが、船長・船員の経験を自分たちの職場に落とし込み、マネジメント力とリーダーシップを身に付け、より良い職場環境の構築に役立てていただければ幸いです。

 

セミナー終了後には懇親会を開催し、立場の垣根を越えて様々な意見交換を行いました。労使双方が現状の問題点を共有し、魅力ある道路建設産業づくりへ向けてベクトルを一つにして進んでいくためにも貴重な機会とすることができました。 

 ご多忙中にもかかわらず、今回の労使セミナーにご参加いただきました関係者の皆様に御礼申し上げます。道建労協は、道路建設産業の労働環境の改善に向け、魅力ある産業になるために活動を活性化してく所存であります。引き続きご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。